〜 ターボのワッシャーチューン 〜

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■VOLVOのターボの種類
はご存知の様に
  135psのロウプレッシャーターボ(ターボが付いているのにNAと同じ)
  165psのハイプレッシャーターボ(昔、これがロウプレターボだった)
  190psの・・・何て言うんだろう??(昔、これがハイプレターボだった)
が、有る。
その中で、190ps仕様には「ターボプラスキット」が追加され出力アップがされている。
その方法は、VOLVOによると165ps仕様の加給圧が0.4〜0.6Kg/cm*2に対し、
ターボ+キットは、0.6〜0.8Kg/cm*2にアップし、プラス25psの馬力を得る訳だ。

■ターボ+キット・・・・・馬力アップの原理を考察すると
既に、ターボモデルの常套手段として良く使われる過給圧コントロール。その中で一番簡単なウェイストゲート方式です。
このウェイストゲート開閉タイミングをより高回転側までコントロールしているのがターボ+キットです。
じゃ〜〜

ウェイストゲートバルブの開閉タイミングを遅らすことによって
               簡単にパワーアップが行えるってことじゃん!!



■ウェイストゲートバルブとは?
ターボチャージャーで、余分な排気ガス(ウェイスト)を逃がすためのバイパスの開口部 (ゲート)を開閉するバルブのこと。
過給圧が設定された圧力をこえると、このバルブが開いてタービンに流入する排気ガスを タービンの出口にバイパスし、
タービンの出力を制御して過給圧をコントロールするもの。


■図解で理解してみよう
青←が、過給される空気
赤←が、排気圧・・・・
排気圧側で回されたタービンが、過給側のタービンを回して、空気を加圧するわけだ。

加給圧が高まるとインテークパイプ内圧が高まり、BのアクチュエーターをAのロッドを使って→Cの方向へ押す。そうすると@ウェイストゲートバルブが開き。排気ガスを逃がし、設定圧以上に加給圧が上がらないようにコントロールするわけだ。

って、事は・・・・
BアクチュエーターをB←方向へ移動させることによって、開閉タイミングが遅れるわけ・・・・。
てなことで、原理が解ったら手法は簡単。

■Hideは、このワッシャチューンの理屈は昔から解っていたのだが、トータルバランスのセッティングを目指す
 Hideは、足回り・ブレーキ回り・電装回り・・・とモディファイが進んで・・・やっと、ワッシャーチューンの時と判断し
 決行したのだ!!

■さて・・どのくらいの変化が有るのだろう。
 定量的に圧力計を設置して、計測を試みた。それだけじゃつまらないので・・・ワッシャー厚みに対する
 ブースト圧特性も考察すべく、3種類の仕様で計測しグラフ化してみたのだ!!


よっしゃ。 一丁 取ろうか〜

■これが、コントロールバルブを作動させている
 アクチュエーターだ!!



えっ〜こんなに簡単なの???
●黄色← アクチュエーターのボルトを外し、
  取り付けステーと座面の間にワッシャを挟み込み
  再度締め込む。
●黄色 ↑ が挟み込んだワッシャーだ!!
 わずかこれだけでパワーアップするのだ!!

 
           ■・実際に使用したワッシャは、左側の2mmを
  使ったのだ。
         
 代金 ただ ¥0円
     ワッシャー2枚・・・拾ってきたから
■さてその効果は
1.明らかに全体のトルクが上がった。
  2800rpm辺りでトルクが盛り上がって、町中でも十分な走りでした。
  でも、もうちょっと加速したいときには、そこからアクセル踏み込んで行く必要が有ったのですが
  その盛り上がり方が違う。一山もっこりと大きい。更に加速するときのアクセルの踏み代が違う。

2.高回転側のターボの効きが
今までは、どう頑張っても3500rpmから、トルクが下がってくる感じで頭打ち感が出て、無理矢理回転だけ引っ張っている感じを受け後は惰性で回ってる。
それが、約4000rpm過ぎまでトルクが盛り上がる。続く感じですね。

高速での140km/hクルージングが楽勝に成りましたね。
■今度、定量的に
  ブースと圧計を付けて、どのくらい上がったか計って見よう!!




■あくまでもこれは個人の責任の元に行ってください。
ブースと圧を上げることは、ノッキング、ENGの耐久性に大きく影響を与えます。


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